はや仲秋
9月に入ってから3週間ほど、息子が帰省していました。4月に見送ってから5ヶ月ぶりにつかの間の3人での生活。といっても、帰ってきてから毎日のように中学、高校、予備校(?)の友達や先輩たちと出歩いて、夜遅く帰ってきて、昼まで寝ているという生活をしておりまして、「今日はどんな予定?」と聞くのが私の日課でした^^;
ま、そんな中でも、祖父母の家の庭の草取りをしてあげたり、公文の手伝いをしてくれたり、「料理をおぼえて帰ろうかな」(実際はそんな時間はなかったけどね)なんていったり、それ以外にも小さな気遣いをするようになり、ちょっと成長したのかなと嬉しかったことも。
小学校2年くらいまでは、キャンプに行っても必ずホームシックになって泣いちゃうような子でしたが、今の彼にとって「家に帰る」ってどんな感じなんでしょう。帰っても部屋は妹に取られてなくなっているし、自分の使っていたものは片付けられているし、は、ちょっと可哀想だったかな。でも君が帰りたいと思う限りずっと待っているよ。
「また元気に帰っておいで
」
駅で見送った後は、なんだか力が抜けてしまって、しばらく何もする気になりませんでした。思い返してみると、この同じ駅で30年ほど前に同じように母と一緒に兄を見送ったのでした。傍らにいる娘があの時の私だったんだなぁと、まさに光陰矢のごとし。
さて、お彼岸も過ぎたところで、早くもプラネタリウムではクリスマス番組の準備が佳境に入ってきました。今年の夏、なにかと別の用事で忙しくて、あまり活動に参加していなかったため、今回お話作りにはそれほど深くかかわっていないのですが、またまた楽しいお話が出来上がりつつあります。楽しみです。
過去3回は伝えたいメッセージをお話の中に織り込んでいく、という展開でしたが、今回のテーマはプラネタリウムらしく『天文の普及』にひと役買うことができるような内容であるとともに、ほのぼのとした気分にもなってもらえる・・・ようにみんな頑張っています。
先週の日曜日は中秋の名月でした。どんよりとして、今にも雨が降りそうな空にもかかわらず、ご家族連れを中心に5,60名ほどの方が観望会に来てくださいました。最初は一昨年のお月見の時に準備したものの紹介しきれなかったお話をしてみようかと思ったのですが、どちらかというとやや年配向けのお話(和歌に詠まれた月のことなど)でしたので、今回も中秋の名月の説明や、月のうさぎの物語をさせていただきました。
今回、お話を準備している段階で、ネットで調べていて初めて気がついたことがありました。日本のお月見についての各地の風習を読み、「月見どろぼう」というものを勘違いをしていたことに気づいたのです。月見団子を盗むのはいけないことだと思っていたのですが、おだんごは盗んでも許されるもの、いや、盗まれることを想定してたくさん供えたり、わざと盗まれやすい場所におくという地域もあったそうです。「ダンゴツキ」といって、地域の子どもたちが家々を回り、箸や棒切れで団子を突き刺して逃げていくという風習もあって、盗まれた方はお月様がお食べになってくれたと感謝するとか。へえぇ。
なんだか、ハロウィーンの日本版みたい。いまやこの国の年中行事の一つになりつつあるハロウィーンもいいけれど、こういう楽しい風習を廃れさせたくないですね。
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コメント
月見どろぼう、初めて知りました。
面白い風習ですね~。
これ読んで、落ち穂拾いを思い出しました。
北九州市立美術館で開催された
「ミレー、モネ、黒田清輝 田園讃歌」展を見に行った時、
ミレーの「落ち穂拾い」に解説が書いてあったんですけど、
あれは収穫が終わった後、わざと落ち穂を残しておいて
それを貧しい人たちが後で拾っている情景だったんですね。
それまで恥ずかしながら、単なる農作業の風景だと
ばかり思ってました。
落ち穂拾いと月見どろぼう、なんとなく通じるものを感じました。
今だったらそういう習慣あんまりないですよね。現代って
昔と比べて裕福になってるけど、他者への配慮に欠けている
時代なのかもしれませんね。
投稿: タオ | 2008年9月28日 (日) 12時26分
>タオさん
コメント、ありがとうございます。
月見どろぼうって、なんとも大らかですよね。
最近こういう大らかさや、『おかげさま』という気持ちが
見つけにくくなっているような気がします。
こうした風習で、自然に子どもたちにも伝えていけたら
いいのですけれど。
私自身も季節の行事を丁寧に祝う方ではなく、反省する
ところも・・
忙しさにかまけて、自分だけで生きているような気にならぬよう
気をつけたいと思います。
落穂拾い・・・そうでしたね。私も聞いたことがあります。
貧しさはきれい事ではないのでしょうが、現代の私たちには
その中にある豊かさこそ必要なのだと思います。
投稿: せれな | 2008年9月30日 (火) 09時40分