旅に出る理由

春休みを利用して、3泊4日の京都旅行をしてきた。

久しぶりの遠出の旅行に京都を選んだのは娘の希望だったが、まわりからは「また行くの?」と呆れられた。確かにここ3年は毎年春休みになると訪れている。ただ、私にとっては目的地がどこかということよりも、1年に最低1回くらいは遠出の旅行をしないとまたできなくなってしまいそうで不安なのである。事実、娘と二人だけの旅行は1年ぶりだったので、今回は行く前から少しばかりナーバスになっていた。ガイドブックを見ながら楽しい計画を立てようにも、頭の中の整理がまるでつかない。最終的には「とにかく京都にたどり着きさえすれば御の字と思うしかない」という心境で家を出た。

それなのに、着いたら着いたで、娘がそばにいてくれて心強いと思う反面、足を引っ張ってはいけないという思いが自分にプレッシャーをかけてしまう。ホテルでゴロゴロするわけにもいかない。せっかく来たのだから楽しかったなと思って欲しいなどど、ついついサービス精神が頭をもたげて、あっちもこっちも案内したくなる。

もう少し、自分のペースで歩くことを始めてみたら?と心の中では自分に問い掛けてみるのだけれど、だめみたいbearing 

そんな中、一箇所だけ自分が自分のためだけに(!)行ってみたい場所を見つけた。京都マンガミュージアムである。ひょっとしたら、昔読んだなつかしのマンガに出合えるかもという期待で訪れてみると、たしかに、かなりの蔵書。暖かい日だったので、中庭では気持ちよさそうにごろ寝をしながら読みふけっている人もいる。これはいいかも、と思ったのだが、残念ながらものの30分ほどでリタイアすることになった。娘がマンガ好きではなかったのだ(我ながら誤算だった・・)

次回はしっかり教育してからsign02来ることにしよう!

楽しみを作っておけば、次の旅行への一歩が踏み出しやすくなるかもしれない。今回は結局安定剤に支えられて乗り切ったけれど、この余韻が続くうちに旅行を続けていくことで、自分の中の「大丈夫」を増やしていけたらと思う。

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12月 京都・滋賀へ

京都に行ってきました。12月の京都は、父の退官祝いに兄弟で集まって以来17年ぶり。(ん?兄弟って不便な漢字ですね・・・真ん中にいる妹であり姉である私はどうすればいいんでしょ)

晩秋紅葉はやや終わりがけとはいえ、京都盆地を取り囲む山々はまだ綺麗に色づいていました。清水あるいは東福寺あたりまで足を伸ばして見事な紅葉を観てみたいけれど、いやいや、あの下はすごい人出なのだろうなぁ、と逡巡。なにしろ、今回は目的が紅葉見物ではないので時間的余裕がありません。結局、京都駅からそのまま東海道線を乗り継いで大津に直行いたしました。

そして、琵琶湖が一望できる部屋にチェックイン。この日はよく晴れていましたのに、琵琶湖大橋がはるか遠くに霞んでいます。あそこまででも湖全体のほんの一部分だと思うと、まあ、なんと広大な湖なのでしょう!Photo

今年は二年続けたキャラメルのクリスマス公演@新神戸をあきらめ、ここ大津の『びわこホール』で催される京都大学吹奏楽団の定期演奏会を聞きにきたのです。そもそもの始めはサマーコンサートの録音CDを聞かせてもらったこと。「なんかわからないけれど、行ってみたい」と思いました。中学や高校の演奏ばかり聞いてきたので、さすがに上手いなと思ったのもありますが、それだけでないような。

しかも、無料。(おっと、つい主婦根性が^^;)

会場の『びわこホール』は音響が素晴らしく、最初の曲が始まった時点で音の響きにただびっくり(なんたって、今までは公民館に毛の生えたような施設のホールでしか聞いたことがなかったですもんね^^;)。それからおよそ2時間あまり、演奏を満喫しました。ホールは4階席まであったのですが、3階席なら座席に余裕があるだろうと思っていたら、開演の頃には8割方が埋っているという盛況ぶりで、私にとってはやや圧迫感があったものの、大丈夫でした。Photo_2

構成は

1st stage : Abram's Pursuit
                 Armenian Dance Part 1
2nd  stage : マーチ『夢と勇気、憧れ、希望』
          Departure ~from "Good Luck!!"
                 ディズニー・ファンティリュージョン
        主よ人の望みの喜びよ
        クリスマスメドレー
3rd  stage : 組曲『惑星』より                             
        木星・金星・天王星・火星  

アンコールではマーチ『ベストフレンド』とサウンドオブミュージックの『すべての山にのぼれ』を2曲披露してくれたのですが、みんなで音を奏でる楽しさが伝わってきて、胸が熱くなりました。はるばる来てみたかったのは、この感覚を味わえる気がしたのかもしれません。同時に、心の底で願っていたものを見届けたような気持ちでした。

まあ、ひとつだけ心残りというか間抜けなことがありまして、眼鏡を持っていかなかったので3階席からは自分の息子がどれか最後までわからなかったんですけどね・・・coldsweats01

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佐賀・二日目

二日目はどんよりとした天気だったが、美術館か博物館なら急に雨が降ってきてもいいだろうと特にあてもなく佐賀市内の方に車を走らせた。

出張できたことがあるという夫の土地鑑だよりに佐賀城があった一帯にたどり着く。広い敷地に県庁や学校や博物館、美術館がある。平日なので人も少なく、ゆっくり巡るには丁度よい具合だった。

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博物館前にあるカノン砲

特別展はなかったので大して時間もかからず、今度は向かいの佐賀城本丸博物館へ。

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焼失した本丸を復元し、中を博物館にしている。珍しいことに入館料が志となっている。なかなか見ごたえがあったので入れるつもりだったのに、出口のところにあった募金箱(?)をつい素通りcoldsweats01ごめんなさ~い!

宿に戻ると、次第に雨脚が強くなり、あっという間に窓の下の川が濁流と化した。明日は山越えで帰れる日なぁとおもいつつ、日常から離れた旅先では雨の音も川の音も自然の中にいることを感じさせてくれるどこか懐かしいBGMである。そして夕方からは初めてのエステ体験shine勤続25年で小旅行ができる程度のお手当てを会社からいただいたので今回は大盤振る舞いの夫に感謝しつつ、たっぷり1時間コースを受けさせてもらう。頭が疲れていますね~と言われて、ツボを押してくれたのか、前日までの胃の不調が嘘のように取れて、夕食がさらに美味しかったdelicious

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佐賀・熊の川温泉

娘を見送ったその足で、一路佐賀熊の川温泉へ。

夫が帰ってきていたので、すっかりお任せ気分になり、直前まで娘の旅支度で右往左往していた緊張感を少しずつほぐしながら久しぶりの景色を楽しんだ。なにしろ自分が車を(長距離では)運転しなくなったので、博多までの沿道の景色もすっかりご無沙汰だった。店が変わっていたり、新しい道路ができていたりする。都市高速が野芥まで延びたので、宗像を出て1時間弱で峠越えルートのふもとにたどり着いてしまった。大学生の頃友人たちとこのあたりに何度か訪れたが、格段の差である。三瀬峠も、この夏できたばかりのループ橋のおかげで急カーブを曲がることもなくあっという間に佐賀県側に入ることができるようになっていた。

Dsc01026 三瀬峠の休憩所




峠を越え、もう少しで佐賀平野に下りるという少し手前のあたりから右に折れると、熊の川温泉と古湯温泉がある。ここには昔からぬる湯という伝統があるらしい。

古湯温泉 旅亭 吉花亭のHPから

お陰様で7月で10周年を迎えさせていただきます。記念イベント第1弾♪「ぬる湯」をご用意いたしました。通常の温泉は41度前後ですが、夏は熱くて・・・、長くは浸かれないから温泉は・・・という方は特に必見です!36度の温泉を露天風呂でご用意いたしました。これが昔からこの地域で親しまれていたこの地本来の温泉の姿「ぬる湯」です。ぬる湯は副交感神経を刺激して「リラックスできる」長湯が可能なので「温泉の効果が肌から浸透する」など温泉の効能を存分に引き出すお湯です。是非一度お試し下さい。実施期間:7月1日~9月30日 男女露天風呂

私たちが泊まったのは、熊の川温泉の『旅亭 玉家』http://www.ryotei-tamaya.com/index.html

200808221447000  部屋に置いてあった茶器のセットも、凝っている。有田焼かな。日本茶の茶器も別にちゃんとありました。

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窓の外は涼しげな川の流れ。すぐ下は露天風呂。

おそらくこの部屋が見晴らしが一番いいらしい。直前になって連泊の伺いを立てたら、本当は別の客が入っていたらしいが替えてくれた。ラッキー!



静かな山あいにあり、旅館の方たちも気さくで親切だった上に、この2日間はほとんど貸しきり状態だった。部屋にも檜の内風呂があったが、大浴場や露天風呂に一人で悠々と入れるのだからそちらに行かない手はないよね。先に書いた、ぬる湯は初めての経験だったが、37~38度くらいなのだろう、ずっと浸かっていても楽なので、ゆっくり入れるし、何度入っても疲れなかった。普通温泉に行くと「元を取らなくては!」というさもしい料簡で、それでも夜と朝に2回入れば精一杯なのであるが、今回はゆっくりと湯を楽しむことができたので1回分の満足度が違い、充分だった。

朝ご飯には、目の前で大きなだし巻き卵を作ってくれる。これがとっても美味しいのだけれど、卵何個分だろう???それとは別に温泉卵もあるし、う~ん、コレステロールに悩むメタボな中年には危ない誘惑の食卓だったsweat01

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京だより~古都の時間

金閣寺前でバスを降りると、周りから聞こえてくるのは中国語、英語、韓国語、よくわからない巻き舌っぽい言語。

すべてただの音に聞こえるので、日本語の会話に囲まれているよりも断然楽である。さすがに日本を代表する観光地なんだなあと実感するが・・・

とある骨董屋で。

値段を交渉している外国人に対して、おそらく値切りすぎたのだろう、「だめだめ」とその客を追い払うようにショーケースを占めながら、もう一切何も売らんぞという態度。出て行った後で、とんでもないという顔をしながら吐き捨てるような会話をまだいる客(=私)の前でしている。ふうん。。。

宿で。

ここでも、外国人客が多い。フロントにはちゃんと英語をしゃべれるスタッフがいるのだが、大変そうである。

最近は日本食も食べれる客が増えて、それはいいのだが、食事の細かい注文から、生活習慣の違いから、とにかく手がかかってかなわないと言う。はてはよそに泊まってほしいとまで愚痴っていた。ふうん。。。

3年前にどしゃぶりの八瀬で宝ヶ池の国際会館に戻れないでいる米国人夫婦がいた。その道筋がわからなかった私たちは乗る電車の時間が迫っていたために助けてあげられなかったが、あの時もまわりにかなりの人がいたにもかかわらず、結構みな冷たかった。

来るもの拒まず、去るもの追わず、かな。いや、来るものもなんとなく迷惑そうな雰囲気・・・

多くの観光ガイドを見かけた。京都の見所や魅力を一生懸命に説明してくれている人たちがいる。その一方で、町は押し寄せてくる観光客にもまったく動じていないような印象を受けた。観光客に媚びていないという言い方もあるし、よそ者には冷たく気位が高いという言い方もあるだろう。あれだけの観光客をどこに吸収してしまうのか、歩いても歩いても、日常の生活時間がただ流れている町並みだった。

それがまた、京都の魅力なのかもしれない。

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京だより~内裏さま

今回の京都旅行の一番の楽しみは、一般公開される御所の見学。普通は宮内庁宛に見学の許可を葉書で取らないといけないのが、春と秋のそれぞれ一週間ほど、無料で公開される。遠いところからくる観光客にとっては、ピンポイントで予約を取ることは難しいから、かなりの人出も予想されたけれど、ぜひ見てみたいと思っていた。なにしろ、清少納言も紫式部も住んでいたところだ。と信じていた。ところが。現在の御所は1300年代以降のもので、度重なる火事などのために、一時的に避難していた貴族の屋敷をそのまま内裏としたとのこと。平安京の朱雀大路は、今の御所の正面より東よりの千本木通りあたりになり、かつての御所の面影はまったくない。う~ん、とても残念。紫宸殿も清涼殿も、古文で学んだ世界は目にすることができたけれど、ここを清少納言が歩いたわけではないんだよなぁ。

でも、ひとつ感動したのは、紫宸殿正面に、左近の桜と右近の橘があることをはじめて知ったこと。紫宸殿内部には玉座もすえられており、いままで何気なく飾っていた雛飾りの意味がようやくわかってじんわりきた。

Dsc00872 
右近の橘


考えてみれば、1300年代から続いただけでも、日本の建造物の歴史としたらたいしたものである。(建物自体は何度も改築をして、最後のものは幕末のころのものだが)室町、戦国、安土桃山、江戸と、歴史上に名を残す代々の天皇たちがここで暮らしていたのだから、ここから空を眺め、歌などを詠み、彼らの目線で時代を憂えたり、笑ったり泣いたりしていたのだから。目を閉じて、そうした人々の足音やざわめきを感じながら、流れていった時間をたぐりよせてみたかったが、さすがにすごい数の見学者・・・そんな悠長な時間はなかった。おまけに、途中から冷たい雨も降り始め、休憩用テントの中で肩を寄せ合うようにして雨宿り。この寒さは、本当にシンジラレナ~イ!

Dsc00868 左近の桜

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京だより~桜

3年ぶりに京都に行ってきた。3泊4日、子どもと両親の付き添い付き(?)と言えなくもないけれど、一応娘のリクエストでもあり、久しぶりの両親との旅行でもあった。

出かける前は、なんだか相当に疲れているという自覚があったので、電車に乗れるだろうかと不安だったが、コンスタンとナウゼリンを飲んで、やれることはやったんだからと思いながら出かけたら、多少浮遊感はあったけれど大丈夫だった。お弁当も食べれたし、乗る前に買った「のだめ」と息子が買った「金田一少年の事件簿」を交換しながら読んでいたら、いつしか時間が経っていたという感じ。一人で上京したいという息子を残して、あとのメンバーは京都で降りた。

御所に近い、鴨川そばの宿をとり、散策。高瀬川の桜が満開で美しい。川面にほんわりと垂れ下がる花の枝、柔らかな若芽の柳、所々にかかる橋のたもとから何度もその色の調和を楽しみながら歩いた。この日の気温は平年並み。翌日からは、きびしい冷え込みが待っていた。

Dsc00895 高瀬川の桜

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長い夜

夜ベッドに入ってから、ふと急に「ブルートレインって、今どれくらい残っているのかな」と思い立ち、時刻表を見るためにもう一度居間に下りた。九州方面で残っていたのは、はやぶさ、なは、富士、あかつきだけだった。

恵那に住んでいた頃、九州へ帰る時によくブルートレインを利用したことを思い出す。寝台料金が加算されるので新幹線より割高になるが、B寝台個室は個室料金が付加されずにB寝台料金で利用できるというのがミソ。ふつうのB寝台をそのまま上下に分けて個室にしたもので、まるで大○建託のアパートのように、ふたつ並んだドアの片方が下側、もう片方が階段付きで上側の寝台個室になっていた。B寝台は進行方向に向かって垂直にベットがあるので、寝心地はいまひとつだけれど(電車が停止したり、発進するたびに落ちそうになる)、長さが十分にあるので私と当時2,3歳だった息子が縦に寝てもOKなのもうれしい。しかも下側の個室はベット部分以外の天井が上まであるので窮屈感がなく快適。

恵那駅を夜の8時過ぎに出て、中央本線で1時間ちょっとかかって名古屋まで行く。飽きないように、いわゆる電車系の息子と「ブルートレインクイズ」をするのだが、この頃の息子はすでにすべての名前と区間を覚えていたのでもう夢中。もう一回、もう一回とせがまれ、先に飽きてしまった私の念仏のような問いに嬉しそうに答え続けていた。相手をするのが限界に来た頃、名古屋に到着。そのままホームで『はやぶさ』を待つ。定刻に、ベルの音とともに暗闇からが影が近づき、ホームのライトに照らされて目の前に巨大な姿が現れる。運転室が上にあるためだろうか、とてつもなく大きく感じられて、白線の後ろに立っていても吸い込まれそうで怖いほど。でも、この瞬間がとても好きだった。

夜10時近くに乗車して、小倉に到着するのは朝の7時半頃。長い夜が明け、朝の清々しい空気に満ちたホームに立つと一日を得した気分になったものだ。あんな旅を、いつかまた、したいな。

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